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すべての会社オーナー・個人事業主のためのプレミアムな一枚
楽天ビジネスカードの特徴は、発行対象の門戸を広く設定している点です。
「20歳以上で安定した収入のある法人代表者様(会社登記上、代表権を有する方)、及び個人事業主の方」とあり、ビジネスカードで20歳としている段階で、実質的にはすべての会社オーナーを対象としていると考えてよいでしょう。
これは事業を始めたばかりの方にとっては歓迎したい点です。しかも、あえて年齢を限定するカード会社がそれほど多くないことを考えると、20歳を超えていればOKというメッセージとも受け止められますね。
だからといって、決してカードスペックが低いわけではありません。とても短くてシンプルな名前ですが、うれしいサービスがしっかりと高水準のコストパフォーマンスで実現されているので、実にプレミアムなビジネスカードと言えます。
楽天ビジネスカードの利用目的を見据えるなら最強のアドバンテージ
楽天ビジネスカードの魅力は、年会費の安さです。
楽天ビジネスカードを申し込むには、楽天プレミアムカードの会員であることが条件なので、楽天プレミアムカードの年会費(10,000円+税)と楽天ビジネスカードの年会費(2,000円+税)を合わせた12,000円+税が楽天ビジネスカードの実質的な年会費となります。
これは付帯サービスの充実ぶりを考えると、大変コストパフォーマンスの高いビジネスカードと言えます。
楽天ビジネスカード最大のメリットは、付帯サービスの多さ
楽天ビジネスカードを選ぶ最大のメリットと言えるのが、親カードである楽天プレミアカードの充実した付帯サービス。
なんといってもまず取り挙げたいのが、世界の700ヶ所以上の空港ラウンジが回数制限なく無料で利用できるという、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員に無条件でなれることです。
通常は399米ドルもするサービスが付帯するのですから、利用目的と合致するようなら、これだけで元がとれるといっても過言ではありません。国内の空港でしか使えないことが多い一般的なゴールドカードと違い、海外の威力は相当なものです。
出張が多い経営者なら、重要なビジネス前後の一時に、空港の待ち時間を有意義に使えるでしょう。この時間を有効利用するか、空白時間にするかで、成果はきっとかわってくるはずです。
また黒い「プライオリティ・パス」のカードは、持っていて気分がよいもの。仕事へのモチベーションをきっと高めてくれるのではないでしょうか。
とにかく、12,000円という年会費で「プライオリティ・パス」がつくのは楽天プレミアムカード以外にはありません。
また、国際ブランドVisaによるビジネスオファーも付帯しています。旅行・飲食関連施設の利用や、様々なビジネスサービスを優待料金で利用できます。
楽天ビジネスカードのメリットは、経費のポイント化
以上で見てきたものは、すべてプレミアムカードに付帯するサービスです。
純粋に楽天ビジネスカードのメリットといえる付帯サービスは、ETCカードの発行が無制限であること、そして楽天スーパーポイントをより効率良く稼げる点でしょう。
まずETCカードは、1枚目は無料で発行でき、2枚目以降は500円で何枚でも発行が可能です。高速道をよく利用するのであれば、かなり利用価値が高いと言えますね。
また、利用金額100円につき1ポイント貯まる楽天スーパーポイントは還元率が1%のまずまずの高さ。楽天市場、楽天ブックスなどで1ポイント=1円で利用できます。
そして、楽天ビジネスカードによる支払いで発生したポイントも、個人用の楽天スーパーポイント口座に貯まるように紐付けされています。光熱費や通信費、ガソリン代などの経費でもポイントを集めることができて合理的です。
貯まったポイントも50ポイントから使うことができますから、何かと入り用の多い起業して間もない経営者にとって、経費にあるいは私用にポイントを無駄なく有効活用できるのはうれしい点ですね。
プレミアムカードを補完するという位置づけ
上述したとおり、楽天ビジネスカードは、あくまで楽天プレミアムカードの追加カードとしての位置づけです。単独で申し込むことができないというデメリットがあります。
ですが、もともとプレミアムカードを持っていて、ビジネス用に1枚用意するというシチュエーションなら、2,000円+税の追加費用で会計処理の簡略化とETC、ポイントのたくわえができるCPの高いカードということになりますね。
また、ビジネスカードでは珍しくないことですが、ショッピングは1回払いのみであること、キャッシング機能が付帯していないことも知っておくべき点です。このあたりは注意が必要でしょう。ちなみに、他のカードと比較するとこのような違いがあります。
キャッシング | 分割払い | |
---|---|---|
楽天ビジネスカード | 不可 | 不可 |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 可 | 可 |
EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールドフォービズ エム) | 不可 | 可 |
EX Gold for Biz S(エグゼクティブ ゴールドフォービズ エス) | 可 | 可 |
楽天ビジネスカードの限度額や保険とは?他に比べ劣る?
保険については、旅行傷害保険は海外、国内ともに最高5,000万円。動産総合保険も最高300万円と標準的な水準と言えるのですが、せっかく海外の出張時に便利な「プライオリティ・パス」がついていることと考え合わせた場合、すこし物足りないようにも思います。
もちろんビジネス・トリッパーでなければ、まったく気にする必要はありません。
また、もし楽天銀行カードをすでに持っている場合は、一度そちらを解約手続きしてから申し込む必要があるというのも、やや煩雑な気がします。あとは、利用限度額の300万円が楽天プレミアカードとの合算であるということも留意しておく必要がると思います。
楽天ビジネスカードの審査とは?
楽天ビジネスカードの審査はそれほど厳しくないとされています。さすがに会社法人立ち上げ1年未満である場合や、赤字決算が常態化していて倒産の可能性が高いと判断されるなどの場合は別ですが、そうでなければ、審査に通ることはそれほど難しくはないでしょう。
法人代表者が楽天プレミアムカードの保有をすることが条件であることもあり、プレミアムカードの審査に通るくらい出れば問題はないと判断されるのでしょう。
楽天ビジネスカードの明細とは?
楽天ビジネスカードの明細は、楽天e-naviから確認することができます。紙媒体での明細がほしい方は、無料で請求することができます。(楽天カードなら82円かかるが法人カードなら無料)。
通常有料である紙媒体での明細書の郵送サービスが、楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカード、楽天ブラックカードの3枚のカードについては無料となっているのでうれしいですね。
楽天ビジネスカードのキャンペーンとは?
楽天ビジネスカードには、お得なキャンペーンがあります。
楽天プレミアムカード・楽天ビジネスカードを同時に申し込むと、6,000円ポイントがもらえます。しかし、もしあなたがまだ楽天カードをお持ちでないなら、楽天プレミアムカードのみにまず申し込むことがおすすめです。
なぜなら、楽天プレミアムカードの申し込みは、10,000ポイント以上のポイントを獲得できるためです。
楽天ビジネスカードを複数枚持つとは?複数枚持てる?
楽天ビジネスカードは、同一人物名義では1つの法人につき1枚しか持つことができないと定められています。複数枚持つことはできません。
もし会社名を変更したいなどの場合があれば、楽天カード側に申し出ましょう。
楽天ビジネスカードの問い合わせとは?
カードの紛失や盗難時には、迅速に問い合わせることにより補償を受けることができます。楽天プレミアムカード会員・楽天ビジネスカード・楽天ゴールドカードの問い合わせ先は、通常の楽天カードとは異なります。
電話もよりつながりやすいのではないでしょうか。
0120-30-6910(無料)
092-474-9255(携帯電話からの場合)
楽天ビジネスカードとは?まとめ
すでに楽天プレミアムカードを持っている方が新規にビジネスを開始し、ビジネスカードの入手を検討される場合、追加コストの面から考えれば、楽天ビジネスカードはとてもスマートなチョイスと言えると思います。
また出張(とりわけ海外)が多くなることが想定される場合、このカードの利用価値はさらに高まります。たくさんの自動車を稼働させる必要のある事業の場合にも同じことが言えるでしょう。
結論としては、すでに楽天プレミアムカードを持っていて、特にカードに対してステータス性などの付加価値を求めない場合や、ピンポイントで利用したい楽天カードならではの付帯サービスがある場合、この楽天ビジネスカードはおすすめできます。
カード選びは、事業を始めたばかりの人の多くが取り組むことの1つだと思います。一番大切なのは、付帯サービスの充実度とも限りませんし、もちろんステータス性であるとも限りません。
ビジネスをしっかりとやり遂げたいと本気で思う方なら、自分が目指すビジネスを的確にサポートしてくれる利用価値のあるツールかどうかを見極めることはそう難しいことではないはずです。
最高のビジネスパートナーとなる1枚を、みなさんがきっと見つけられることを願っています。